人事の仕事はきつい?向いている人・向いていない人とやりがい【現役人事が1年の流れで解説】

人事の仕事はきつい?向いている人

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さやか

この記事を書いた人:さやか 元キャリアアドバイザー・現職人事

飲食チェーンの店長を4年経験したのち、人材会社でキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーとして3年間、転職者と企業採用の両面を担当。現在は人事として新卒・中途採用に携わる。※画像はイメージです

✍️ 筆者(現役人事)からひと言

私は飲食チェーンの店長、人材会社のキャリアアドバイザーを経て、今は人事として主に新卒採用を担当しています。採用しているのは総合職(営業8割・企画2割)で、年間20名ほどの採用に対して応募は2000名ほどです。新卒については、採用の設計から内定者のフォロー、入社後の研修の企画まですべてを任されています。「人事ってきついの?」「自分に向いている?」と聞かれることが多いので、現役人事の1年と本音をそのままお伝えします。

「人事の仕事に興味があるけれど、実際はどうなんだろう」——人事の仕事は、外からは見えにくい部分が多い職種です。この記事では、人事(採用担当)の1年の流れ、大変なこと、やりがい、向いている人・向いていない人を、現役人事の目線で解説します。

📌 この記事の結論

  • 採用担当の繁忙期は会社によって違う。新卒中心の筆者の場合は11月〜4・5月が忙しく、夏は落ち着く
  • 大変なのは、新卒の入社までの長いフォロー。やりがいは、入社した人が活躍したとき
  • 向いているのは、会社を好きでいられる人(帰属意識)と、数字から逆算して動ける営業っぽい思考の人

人事の仕事内容

人事の仕事は大きく分けて、採用・労務(勤怠や給与、社会保険など)・教育(研修)・制度づくり(評価や等級など)があります。会社の規模によって、一人で幅広く担当することもあれば、採用だけを担当することもあります。

筆者の担当範囲

ほぼ採用です。新卒採用についてはすべてを担当していて、どんな人を何人採るかという設計から、説明会・面接、内定者のフォロー、入社後の研修の企画まで含みます。

採用担当の1年の流れ|忙しい時期と落ち着く時期

採用担当の忙しさは、新卒・中途のどちらが中心かで変わります。新卒中心の私の場合は、次のような1年です。

時期やっていること忙しさ
11月〜4・5月説明会・面接・選考がピーク。応募者とのやり取りも一番多い◎ とても忙しい
夏面接は落ち着く。内定者のフォローや、次の年の採用の準備を進める△ 比較的落ち着く
内定〜入社まで内定者との連絡・フォロー、入社後の研修の企画○ 気が抜けない

人事の仕事できついこと・大変なこと

新卒は、入社までのリードタイムが長い

新卒は内定から入社まで長い期間があります。その間に不安になったり、ほかの会社が気になったりする学生もいるので、フォローにはとても気をつかいます。一番注意が必要なところです。

忙しい時期が集中する

選考のピークには、説明会や面接が続きます。応募者一人ひとりに丁寧に向き合いながら、数字の目標も追う必要があります。

会社の顔として見られる

候補者にとって、人事は最初に出会う「会社の人」です。言葉づかいや対応ひとつで、会社の印象が変わります。

内定者フォローで実際にしていること

内定から入社までの間、面談と懇親会を2か月に1回くらいのペースで行っています。内定者が不安を一人で抱えないように、定期的に顔を合わせる機会をつくるのが目的です。

人事になって「思っていたのと違った」こと

社内営業の感覚がとても強い

採用は人事だけでは完結しません。面接官を出してもらう、現場の社員に説明会で話してもらうなど、事業部の協力が欠かせません。自分がどれだけ社内に関わるかで、成果も、事業部からの信頼も変わります。

自社の魅力は、思っていたより伝わらない

「自社の魅力をもっと伝えたい」と思って人事になりましたが、実際は思ったほど伝わりません。どう伝えれば学生に届くのかを、今も試行錯誤しています。

人事は「人と話す仕事」と思われがちですが、実際は社内を巻き込み、数字を追いかける営業に近い面があります。営業の経験がある人ほど、この感覚はつかみやすいと思います。

人事のやりがい

私が一番うれしいのは、自分が採用に関わった社員が活躍したり、表彰されたりしたときです。面接で出会った学生が、入社後に成果を出している姿を見ると、この仕事をしていてよかったと感じます。

人事に向いている人・向いていない人

会社のことを好きでいられる人(帰属意識が高い人)

これが一番大切だと思います。会社を良いと思っていないと人事の仕事はできませんし、良いと思っていない人の言葉は、候補者に響きません。

数字から逆算して動ける、営業っぽい思考の人

意外かもしれませんが、採用は「何人採るか」から逆算して、何人に会い、何人を面接に進めるかを決め、数字を追いかける仕事です。営業で目標を追ってきた人は向いています。

会社や自社のサービスに興味を持てない人

会社の魅力を自分の言葉で語れないと、候補者の心は動きません。

数字を追うのが苦手な人

人と話すのが好きなだけでは、目標から逆算して動く採用の仕事で苦しくなりがちです。

人事になる前の経験は、こう活きている

私が人事に移ったのは、「自社の魅力を、もっと自分の言葉で伝えたい」と思ったからです。人事の選考で一番期待されたのも、自社の主力事業でマネージャーをしていた経験を、新卒の学生に語れることでした。現場を知っている人事の言葉は、学生にとって説得力があります。

現場の経験は、学生に語れる材料になる

説明会や面接で「実際の仕事はどうなのか」を聞かれたとき、自分の経験で答えられます。人事に来る前の仕事は、むだになりません。

人材会社の経験は、エージェントとのやり取りで活きる

エージェントへの対応は、営業時代に「企業の人事にしてほしかったこと」をするだけで済みました。推薦の裏にある事情をくみ取れるのも強みです。

人事に向いていそうだと感じたら

営業や販売の経験を、採用担当でどう活かせるか。まずはエージェントに、今の経験で応募できる求人があるかを聞いてみましょう。

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新卒で人事になれる?

新卒で人事に配属されるケースは多くありませんが、ないわけではありません。私の会社にも過去に、新卒で人事になった人がいました。人事をやりたい気持ちがとても強く、インターンの頃から人事として動いていたほど、モチベーションの高い人でした。新卒で人事を目指すなら、「なぜ人事なのか」を行動で示せるかがポイントになります。

💡 未経験から人事を目指すなら

営業や接客で数字と人に関わってきた経験は、採用の仕事で活きます。私自身も、飲食店長から人材会社を経て人事になりました。詳しくは未経験から人事に転職するには?でお伝えしています。

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よくある質問

Q. 人事の仕事は残業が多いですか?

会社や時期によって違います。採用担当なら、選考がピークの時期は忙しくなりやすく、落ち着く時期もあります。応募する会社の繁忙期を、面接で聞いておくと安心です。

Q. 人事に向いているか、どうやって確かめればいいですか?

今の会社を人に勧められるか、数字の目標を追うのが苦にならないかを振り返ってみてください。この2つに当てはまるなら、人事の素質があると思います。

Q. 人事になるのに資格は必要ですか?

採用担当なら必須の資格はありません。労務まで担当したい場合は、社会保険労務士などの勉強が役立ちます。

📌 この記事のまとめ

  • 人事の仕事は採用・労務・教育・制度づくり。採用担当の繁忙期は、新卒中心なら11月〜4・5月
  • 大変なのは新卒の入社までの長いフォロー。やりがいは、採用した人が活躍したとき
  • 向いているのは、会社を好きでいられる人と、数字から逆算して動ける営業っぽい思考の人

人事・採用職への転職を考えているなら

人事に向いていそうだと感じたら、まずはエージェントに、今の経験で応募できる求人があるかを聞いてみましょう。

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