人事が教えるESの書き方|通るES・落ちるESの違いとガクチカのコツ【28卒・現役人事が解説】

人事が教えるESの書き方

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さやか

この記事を書いた人:さやか 元キャリアアドバイザー・現職人事

飲食チェーンの店長を4年経験したのち、人材会社でキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーとして3年間、転職者と企業採用の両面を担当。現在は人事として新卒・中途採用に携わる。※画像はイメージです

✍️ 筆者(現役人事)からひと言

私はいま人事として新卒採用を担当しています。採用しているのは総合職(営業が8割、企画が2割)で、年間20名ほどの採用に対して、応募は2000名ほど。正直に言うと、すべてのESを隅々までじっくり読むことはできません。だからこそ、パッと見て「この人の強みはこれだ」とわかるESは、それだけで目に留まります。この記事では、採用する側の本音から、通るESの書き方をお伝えします。

「ESに何を書けばいいかわからない」「ガクチカが平凡で、落とされそう」——就活が本格的に始まると、多くの学生がESで悩みます。でも、人事が見ているのは経験のすごさではなく、「何をして、どう変わったのか」が伝わるかどうかです。この記事では、現役の新卒採用担当の目線で、落ちるESと会いたくなるESの違い、ガクチカの書き方の型、提出前のチェックリストまでを解説します。

📌 この記事の結論

  • 人事はESを「パッと見て」判断することが多い。最初の1〜2行で強みが伝わるように書く
  • 会ってみたくなるのは、数字があり、何をしてどう変わったか、どれだけ努力したかが測れるES
  • 経験のすごさより、行動と変化の具体性。平凡な経験でも、書き方しだいで十分に伝わる

人事はESをどう読んでいるか

応募が数千件になる企業では、人事が1枚のESにかけられる時間は限られています。私の場合も、まず全体をざっと見て、「何をした人なのか」「強みは何か」がすぐにわかるESから、じっくり読んでいくことになります。

採用人数

年間約20名

応募数

約2000名

つまり

パッと見の印象が大事

※筆者が担当している新卒採用(総合職)の規模感です。

ESは「文章の上手さ」を競うものではありません。読み手が短い時間で理解できるように書くこと自体が、仕事で必要なコミュニケーション力を示すことにもつながります。

落ちるESに多い3つの特徴

❌ 1. 何をしたのか、パッと見てわからない

いちばん多いのがこれです。サークルやアルバイトの状況説明が長く、自分が何をしたのかが最後まで出てこないESは、読む側が強みを見つけられません。

❌ 2. 抽象的な言葉ばかりで、中身が見えない

「コミュニケーション力を活かして」「チームのために努力した」だけでは、どんな行動をしたのかがわかりません。抽象的な言葉は、具体的な行動とセットで初めて意味を持ちます。

❌ 3. 読みにくい

一文が長い、結論が最後にある、段落がなく詰まっている。内容が良くても、読みにくいだけで損をします。キャリアアドバイザーとして転職者の書類を見ていた頃も、「書類が見にくい」ことは落ちる原因の一つでした。

人事が「会ってみたい」と思うES

反対に、思わず読み込んでしまうのは、具体的な数字があり、何をしてどう変わったのか、どれだけ努力したのかが測れるESです。

🔢 数字がある

人数、回数、期間、売上、順位など。数字があると、規模や変化の大きさが一瞬で伝わります。

🔄 変化がわかる

「自分が動く前」と「動いた後」で何が変わったのか。ビフォーとアフターがあると、行動の意味が伝わります。

💪 努力の量が測れる

「毎日2時間」「3か月で50回」のように、どれだけ取り組んだのかがわかると、入社後も粘り強く動ける人だとイメージできます。

🚀 自分から動いている

言われたことをこなしただけでなく、自分で考えて行動したこと。向上心を持って積極的に動いてきた経験は、面接でもよく評価されます。

ガクチカの書き方|この順番で書けば伝わる

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、次の順番で書くと、読む側が迷わずに理解できます。

1

結論:何に取り組み、何を成し遂げたか

最初の1文で、強みがわかるようにします。

2

状況と課題:どんな状態で、何が問題だったか

数字を使って、短く説明します。

3

行動:自分が考えて、何をどれだけやったか

ここがいちばん大切です。「チームで」ではなく「自分が」何をしたか、努力の量まで書きます。

4

結果:何がどう変わったか

できるだけ数字で、ビフォーとアフターを示します。

5

学び:その経験を、仕事でどう活かせるか

1〜2文で十分です。志望する仕事とつながると、より伝わります。

書き直しの例(アルバイトのガクチカ)

❌ 書き直す前

カフェのアルバイトで、お客様に喜んでいただけるよう、笑顔での接客を心がけました。スタッフとのコミュニケーションも大切にし、チームワークの大切さを学びました。

⭕ 書き直した後

カフェのアルバイトで、新人の定着率を上げる取り組みをしました。当時は新人の半数が3か月以内に辞めており、原因は「仕事を覚える前に放置される不安」だと考えました。そこで店長に提案し、作業ごとのチェックリストを作成。新人一人ひとりと週1回、10分の振り返りを半年間続けた結果、3か月以内に辞める新人はいなくなりました。

※書き方の例です。数字や出来事は、自分の経験に合わせて正直に書いてください。

書き直した後のESは、最初の1文で「何に取り組んだ人か」がわかり、数字で変化が見え、「週1回・半年間」という努力の量も測れます。特別な経験でなくても、ここまで具体的に書ければ、人事は「会って話を聞いてみたい」と感じます。

数字がない経験はどう書く?

「売上や順位のような数字がない」という人も多いと思います。その場合は、自分が行動した量を数字にしましょう。

経験数字にできること(例)
サークル・部活部員数、練習の回数や時間、参加者数の変化、大会の結果
アルバイト教えた新人の人数、続けた期間、改善した作業時間、担当した業務の数
ゼミ・研究読んだ論文の数、調査・アンケートの件数、発表の回数
資格・勉強勉強した期間と1日の時間、点数の伸び

ESは面接の「台本」になる

ESに書いたことは、面接でそのまま深掘りされます。面接で評価が高い学生は、質問の意図をくみ取り、ずれずに、テンポよく答えられる人です。反対に、抽象的な答えが続いて「結局何が言いたかったのか」がわからない人は、評価が伸びません。

💡 人事からのアドバイス

ESを書いたら、「なぜそうしようと思ったの?」「いちばん大変だったことは?」「もう一度やるならどうする?」と自分に質問してみてください。すぐに具体的に答えられないなら、ESに書いた内容がまだ自分の言葉になっていないサインです。

スカウト型サイトのプロフィールも同じ考え方で

最近は、企業から学生にスカウトを送るサービスを使う企業も増えています。私も使っていますが、スカウトは勤務地や業種である程度絞り込んだうえで送ります。そのとき、プロフィールがあまり入力されていない学生や、写真が登録されていない学生には、正直なところ送りにくいのが実情です。

プロフィールの具体的な記載例は、スカウトが来るプロフィールの書き方で紹介しています。

スカウト型サイトに登録するなら、ESと同じように、自己PRやガクチカを具体的に書き、写真も登録しておきましょう。それだけで、企業の目に留まる可能性が上がります。ESで書いたガクチカは、そのままプロフィールに使えます。

スカウト型の就活サイトには、たとえば次のようなものがあります。

スカウト型

▶ キミスカに無料登録

キミスカ|企業がプロフィールを見てスカウトを送る逆求人型の就活サイト。スカウトは本気度に応じて3段階あり、最上位のゴールドスカウトは全体の4%(公式サイトより)。学生は無料で使え、適性検査で自分の強みも確かめられる。

ベンチャー志望なら

▶ CheerCareerに登録する

CheerCareer|ベンチャー・成長企業からスカウトが届く就活サイト。若いうちから裁量を持って働きたい人に向いている。

提出前のチェックリスト

  • ☑️ 最初の1文を読むだけで、何に取り組んだ人かわかる
  • ☑️ 数字が1つ以上入っている
  • ☑️ 「チームで」ではなく「自分が」何をしたかが書いてある
  • ☑️ 行動の前と後で、何が変わったかがわかる
  • ☑️ 一文が長すぎない(目安は60字前後まで)
  • ☑️ 「コミュニケーション力」などの抽象的な言葉に、具体的な行動が添えてある
  • ☑️ 面接で深掘りされても、具体的に答えられる
  • ☑️ 誤字脱字がない(声に出して読むと見つけやすい)

ESでよくある質問

Q. ガクチカにできるような、すごい経験がありません

すごい経験である必要はありません。人事が知りたいのは、経験の大きさではなく、あなたがどう考えて、どう動く人なのかです。アルバイトや授業など身近な経験でも、行動と変化を具体的に書けば十分に伝わります。

Q. 文字数はどこまで埋めるべきですか?

指定された文字数の8〜9割を目安にしましょう。ただし、文字数を埋めるために状況説明を長くするのは逆効果です。行動と結果を具体的にすることで文字数を使いましょう。

Q. 同じESを複数の企業に使い回してもいいですか?

ガクチカや自己PRの土台は使い回して問題ありません。ただし、志望動機と「その経験を仕事でどう活かすか」の部分は、企業ごとに書き換えましょう。

Q. 選考を辞退するときは、連絡したほうがいいですか?

はい。採用担当として困るのは、連絡が取れなくなることです。辞退するなら、一言テキストで送ってもらえるだけで十分ありがたいです(就活エージェント経由なら、エージェントの担当者に伝えましょう)。

📌 この記事のまとめ

  • 人事はESをパッと見て判断することが多い。最初の1〜2行で「何に取り組んだ人か」を伝える
  • 数字を入れ、何をしてどう変わったか、どれだけ努力したかが測れるように書く
  • ESは面接の台本になる。深掘りされても具体的に答えられる内容を書く

ESや面接の準備を一人で抱えないために

就活エージェントに相談すれば、ESの書き方や面接の練習を一緒に進められます。スカウト型サイトと組み合わせると、出会える企業の幅も広がります。

まず相談するなら

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TECH-BASE就活エージェント|IT業界を志望する学生向けの新卒紹介サービス。「IT業界、ちょっといいかも」という段階から相談できる。

ESが通ったら、次は面接です。面接で人事が見ているポイントもあわせて読んでおきましょう。

卒業後に就職を目指す方は、既卒の転職に強いエージェントも参考にしてください。

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新卒の就活を無料でサポートするサービスです。カウンセラーによるES添削を何度でも受けられ、面接対策もしてもらえます。紹介先は、UZUZが実際に企業を訪問するなど、独自の基準で労働環境を確認した企業です。28卒の大学生で、関東で就職を考えている方が対象です。

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